昨年10月の宅建試験を突破し今年1月のFP2級試験も合格することが出来た。本年11月には賃貸不動産経営管理士試験を受験する。
今回は賃貸不動産経営管理士について詳しく確認をして、共々に試験に挑戦し成功体験をつかんでいきたい。
賃貸不動産経営管理士について
賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(以下、法律)において、賃貸住宅管理業務を行ううえで設置が義務付けられている「業務管理者」の要件とされた国家資格です。賃貸住宅管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家としてその能力を発揮し、賃貸不動産の管理を適切に行うことを通じて、賃貸不動産所有者の資産の有効活用、不動産に居住し利用する賃借人等の安全・安心を確保するといった非常に重要な役割を担っています。
「賃貸不動産経営管理士」になるためには
賃貸不動産経営管理士になるためには、毎年1回(11月)に実施される賃貸不動産経営管理士試験(国土交通大臣登録証明事業)を受験し、合格した後、資格者登録をする必要があります。試験については以下のリンク先をご参照ください。
賃貸不動産経営管理士の役割
賃貸不動産経営管理士は、法律における業務管理者として業務管理者が行うべき業務を実施するほか、法律では業務管理者の行う業務とはされていない賃貸住宅管理業者が実施する業務についても自ら実施等することによって、賃貸住宅の管理の適正化に資することが求められます。
また、特定賃貸借契約における特定転貸事業者(サブリース業者)が行わなければならないとされている業務を実施等することによって、賃貸住宅の入居者(転借人)の居住の安定の確保及び賃貸住宅の賃貸に係る事業の公正かつ円滑な実施に寄与することが求められます。
「業務管理者」として賃貸不動産経営管理士が行う業務
管理受託契約の契約内容の明確性、管理業務として行う賃貸住宅の維持保全の実施方法の妥当性その他の入居者の居住の安定及び賃貸住宅の賃貸に係る事業の円滑な実施を確保するために必要な以下の事項について、管理及び監督を行う。
- ❶法第13条の規定による説明及び書面の交付に関する事項(重要事項説明及び書面の交付)
- ❷法第14条の規定による書面の交付に関する事項(管理受託契約書の交付)
- ❸賃貸住宅の維持保全の実施に関する事項及び賃貸住宅に係る家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
- ❹法第18条の規定による帳簿の備付け等に関する事項
- ❺法第20条の規定による定期報告に関する事項(オーナーへの定期報告)
- ❻法第21条の規定による秘密の保持に関する事項
- ❼賃貸住宅の入居者からの苦情の処理に関する事項
- ❽前各号に掲げるもののほか、賃貸住宅の入居者の居住の安定及び賃貸住宅の賃貸に係る事業の円滑な実施を確保するため必要な事項として国土交通大臣が定める事項
- 法律の詳細はこちら
「賃貸住宅管理業者」として賃貸不動産経営管理士が行うべき業務
- ❶特定賃貸借契約の締結時における重要事項説明
- ❷長期修繕計画の策定などのオーナー提案 等
賃貸不動産市場の現状と賃貸不動産経営管理士への期待
賃貸不動産市場の現状
- 消費者ニーズの変化や単身世帯の増加といった社会状況を背景に、賃貸住宅の割合は住宅全体の3割程度を占め、国民の重要な住宅ストックとなっています。
- 人口減少や住宅の供給過多などにより、空き家の増加が問題となっています。(図1)
- 賃貸住宅所有者の多くが、管理業務を業者に委託する時代になっています。(図2)
- 社会的弱者の居住確保、外国人の居住環境の整備、自然災害への備え、環境問題など、住生活に関連する社会的な課題が山積しています。
- (図1)総住宅数、空き家数及び空き家率の推移
この画像を拡大する
- (図2)賃貸住宅所有者の属性の変化
この画像を拡大する
賃貸不動産経営管理士の活躍が必要不可欠です
賃貸不動産経営管理士への期待
今日の不動産業界では、フローからストックの時代を迎え、賃貸住宅のニーズの増加・高度化とともに賃貸不動産管理の重要性は一層高まっています。それに伴い、管理業者の数も増え、市場が大きく活性化されていますが、同時に上記のような課題を抱えた業界でもあります。
一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会HPより
この業界のさらなる適正化・高度化を目指すためには、賃貸不動産管理に関する専門的な知識を持ち、家主と入居者等に対し、公正中立な立場で職務を行う、「賃貸不動産経営管理士」が必要不可欠となってくるでしょう。
また、流動的な時代を反映した多種多様な契約形態や管理方法を提案、空き家をリノベーションし再利用、有益な管理物件に変えるなど、課題を解決するだけでなく、新たなビジネスチャンスを引き出す役割としても期待が高まっています。
試験要綱
賃貸不動産経営管理士試験は、賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持ち、適正な管理業務を行う事ができる専門家(国家資格「賃貸不動産経営管理士」)に必要とされる知識を問う試験です。
本試験は、一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会が国土交通大臣より登録証明事業実施機関の登録を受けて実施する、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(令和2年法律第60号)第12条第4項の知識及び能力を有すると認められることを証明する登録試験です。
※本登録試験に合格した者で管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者又は国土交通大臣がその実務の経験を有する者と同等以上の能力を有すると認めた者等は業務管理者の要件(同法施行規則第14条第1号)を満たす。試験日時令和6年11月17日(日)13:00 ~ 15:00(120分間)
- 試験の実施は年1回。
試験会場北海道、青森、岩手、宮城、福島、群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、奈良、京都、大阪、兵庫、島根、岡山、広島、山口、香川、愛媛、高知、福岡、熊本、長崎、大分、宮崎、鹿児島、沖縄(全国38地域)受験料12,000円出題形式四肢択一、50問
- ただし、令和5年度及び令和6年度の賃貸不動産経営管理士講習(試験の一部免除)修了者は45問です。
受験要件日本国内に居住する方であれば、年齢、性別、学歴等に制約はありません。どなたでも受験できます。受験申込・願書請求期間
令和6年8月1日(木)~令和6年9月26日(木)
- 願書請求期間は令和6年9月19日(木)PM12:00まで
お申し込みはこちら合格発表令和6年12月26日(木)試験出題範囲
- イ 管理受託契約に関する事項
- ロ 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項
- ハ 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
- ニ 賃貸住宅の賃貸借に関する事項
- ホ 法に関する事項
- へ イからホまでに掲げるもののほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項
- 問題中の法令等に関する部分は、令和6年4月1日現在で施行されている規定(関係機関による関連告示、通達等を含む。)に基づいて出題する。
賃貸不動産経営管理士の登録の要件
賃貸不動産経営管理士試験の合格者で以下の①または②を満たす者
- ①管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者
- ②その実務の経験を有する者と同等以上の能力を有する者
※②は実務経験2年とみなす講習の修了をもって代える者等を指す。登録料6,600円[税込]試験実施機関一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会
その他注意事項
○試験当日は、受験票を持参の上、必ず12時30分までに所定の試験室の指定番号席に着席してください。受験票が無い場合、受験ができません。
○電子機器(携帯電話、スマートフォン、腕時計型情報端末、スマートウォッチ、パソコン、タブレットなど)は試験開始前に当日お渡しする封入袋に必ず電源を切って封入し、ご自身の座席の下に置いていただきます。同封入袋に封入されていない通信機器類の存在が判明した場合は不正行為とみなし、直ちに退出を命じ、試験を無効とします。携帯電話を時計代わりに使用する事もできません。
○詳細については、受験申込案内書を参照してください。
○合格発表は一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会ホームページで合格者の受験番号を掲示し、併せて、合格者には合格通知書を送付します。
資格登録に関する注意事項
○試験に合格した日から一年以上が経過してから賃貸不動産経営管理士の資格登録を受けようとする者は、資格登録の手続きの前に「賃貸不動産経営管理士登録講習」を受講する必要があります。
一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会HPより
※登録講習の詳細はこちら
挑戦する理由
人生における衣食住は生活の基である。衣食住のうち住は、人間の居場所として、社会の要である家族の居場所として最重要の要素となる。
衣がなければ人間社会を実現できない、食がなければ生命をつなげていくことが出来ない、住がなければ社会生活が営めない。
住むところがなくなればホームレス生活となる。ホームレスになっても、居場所、寝場所を探さなくてはならない。それが、ドラム缶であろうが段ボールであろうが生きていく以上は住が必要になる。
還暦おじさんが衣食住改革を掲げる理由も、よりよく生きるための人生の模索をしていくことにある。賃貸不動産経営管理士の挑戦もその知識を身に着け社会に貢献していくためである。
最強の勉強法
この1年間で宅建とFP2級を連続一発合格した経験上、最強の勉強法で今秋の「賃貸不動産経営管理士」試験合格を勝ち取ることを決意している。
YouTube動画とアプリ、最小のテキスト問題集のみ購入で完全独学一発合格を果たす勉強法だ。
- YouTube動画を何度も繰り返し視聴する
- 隙間時間にアプリで知識を定着させる
- テキスト問題集等を購入学習し完全合格(テキスト販売が5月予定のため短期決戦)
https://www.youtube.com/channel/UC8geVeG6TS8pLizYQf84LGg
https://chintaikanrishi-siken.com/marubatu.php2024年度版のテキスト問題集は発売予定は5月末である。それまでは、YouTube動画とアプリを活用して学習を進めていく。特に通勤時間の耳学が有効だ。
最強の勉強は繰り返し繰り返し地道にコツコツと進めることのみだ。持続は力で、希望をもって進めていきたい。
知識から実践へ
知識と実践の両輪が大切だ。
20歳であろうが80歳であろうが、学ぶことを止めてしまった人は年老いる。学び続ける人はいつまでも若い。
ヘンリー・フォード
還暦の60歳だ。ここからが人生の黄金期だ。楽しく健康で生きるために今日も仕事をしよう、そして勉強しよう。私は、賃貸不動産経営管理士試験に挑戦し社会に貢献したい。
ネットで注文していた「賃貸不動産経営管理士」の教科書と過去問題集(TAC出版)が届いた。本の奥付は「2024年5月30日 初版 第1刷発行」だ。いよいよ本格的な受験勉強を開始する。

YouTube動画ゆーき大学では、「賃管はいつから勉強を始めるか?」との問いに、「今すぐスタート、早く始めて、早く終わらせる」と言っていた。
賃貸不動産経営管理士は大家の立場、借主の立場の両方にたって仕事をする。賃貸不動産管理の実務、実務に関する賃貸借契約等の法令、建物設備、保険や税金等の賃貸不動産経営への支援業務等々多岐にわたり勉強することがワクワクでだ。
本年11月17日の試験を目指し共々に楽しく勉強をすすめていこう。
コメント