宅建受験、FP受験、行政書士受験、英検受験、簿記受験等々、資格産業が花盛りである。私も定年を前にしてその波にのまれた。そして、さらなる希望のスタートが出来て心からよかったと思っている。
宅建資格を目指した理由
一昨年の秋、定年前ライフプラン研修を職場で妻と共に受講した。コロナ禍で以前は本社で開催されていた研修だが、Zoom研修になっていた。画面越しに同期の顔が映る。「だいぶ、髪が薄くなったなあ」と思う。自分のことも忘れて。
「定年退職後、雇用延長をする場合は、給料がガクンと減ります。と同時に、住民税は前年の所得を基準として課税されるので1年間はかなり大変です」と脅される。
「老後不安の解消のために、今からしっかりと準備をしていくことが大切です」と諭される。
私は、大卒後に地方銀行に入社して約13年間勤め、その後、営業職に転職した。銀行在籍中に自己啓発という名のもとに職場のセミナーや通信講座も腐るほど受けてきた。ほとんど記憶にはないが、無駄はなかったんだろうと自分に言い聞かせている。
銀行時代は、融資係が長かったので不動産のことは担保取得の重要項目としてだいぶ勉強した。また、不動産業の方とも業務でだいぶ接点があった。不動産業の営業の方とも親しくなったし社長からもかわいがられた。そんな時に、当時は宅地建物取引主任者であったが教材を買って勉強をした。
転職後は、仕事一筋だったのでそんなことも忘れていた。気が付いたら宅地建物取引主任者が宅地建物取引士に変わっていた。58才になり、定年前ライフプラン研修を受けたときに、ふっと宅建を受けようとの思いが沸々と湧き上がってきたのだ。その後、宅建を持っている友人に聞いた。「いくらくらいかかった?」「通信講座を受講して30万円はかかったかな」それを聞いたその足で書店に向かい宅建テキストを購入し勉強を開始した。ネットは活用するが、教材は最低限にして独学でやろうとスタートした。YouTube動画は「棚田行政書士の不動産大学」がものすごくよかった。
YouTube動画を最大限活用し、隙間時間には宅建アプリを活用し、通信料は別として3万円くらいはかかったかな。そして、本日、宅地建物取引士の登録証が簡易書留で手元に届いた。
FP2級を目指した理由
昨年10月15日に宅建試験を受験した翌日、私はFP3級のテキストを書店で買った。なぜFPかというと人生の3大資金(教育・住宅・老後)の一つが住宅資金であることをさんざんに考えた一年だったので幅広くお金の面で知識を広げたいと思ったからだ。また、親しい不動産屋の社長からも「宅建取ったら多くの地主や農家は後継者問題や相続で悩んでいるからFPなんか勉強したらいいんじゃない」と言われたことも大きな理由だ。
私は銀行時代に資格を取っていた。「法務2級」「財務2級」「税務・・・」というふうに。FPの実施団体である「きんざい」に電話で自分の履歴を問い合わせた。履歴がないのである。結果、私の「法務2級」等々の資格は地方銀行協会の資格だったのだ。単なる、勘違い、思い違いだった。
銀行勤務経験があると「FP3級」も免除できることが分かり、FP2級に切り替えて勉強を進めた。メインはYouTube動画の「東大式FP・ほんださん」で楽しく学んだ。FP2級.comの一問一答も隙間時間でやりまくった。本年1月28日に受験し無事合格した。
波にもまれると楽しい
今は、賃貸不動産経営管理士の勉強をしている。今秋には受験しようと思っている。それには大いなる理由がある。今、自宅建て替えのために自宅解体新築中に借家住まいをしているのだ。不動産屋さんにも物件探しでお世話になった。敷金や設備のことでも勉強していると実際のリアルに遭遇すると楽しいのだ。資格産業花盛りだが単に教材を買ったり高い受験料を払ったりとお金はかかるけれど、生活に役立つことも多いのでそこが分かると楽しいのだ。
この2年間で、宅建、FP2級を取得した訳だが、その間にYouTubeの活用の仕方も楽しさも知った。そして、今はブログにも挑戦を開始した。
資格産業の波にもまれて楽しいのだ。希望のスタートが今、始まっている。
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