「楽しみですね」と言われたこと

自宅建て替えのあいさつに家内と近隣挨拶にまわった。隣近所6軒の内5軒、全く同じことを言われた。「楽しみですね」と。そして、解体準備が始まり出勤前に準備状況を見に行った時、別の近所の方が犬の散歩をしていた。その方も、「楽しみですね」と全く同じことを言った。

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日常と非日常のはざまで

確かに何年か前に県道を挟んではす向かいのお宅の解体作業が始まった時、私は「楽しみですね」と一人言を言った。そして、毎日、定時に解体作業の様子をデジカメに収めた。

日常から非日常への変化が「楽しみですね」なのだ。解体の後、どんな家が出来るのかな。「楽しみですね」だったのだ。それから、数年経つが更地のままだ。想像することが「楽しみですね」なのだ。

建て替えを決意したのは築55年であること。平成16年の中越地震で玄関、台所のコンクリート部分にも亀裂が走っていたこと。度重なる地震もあり現行耐震基準(昭和56年5月以前)前建築の建物であること。今年こそ歴史的なくらい小雪の年であったが例年は雪の多い地域であること。還暦を迎えこの時が最終リミットと感じたこと。都会に住む娘たちの帰ってくるべき実家がしっありとあること、等々である。

しかしながら、膝が急に痛くなるわ、鏡に自分の顔を映すと皺や髪の毛が薄くなったのが気になるわ、とにかく老いを感じる今日この頃です。

引越作業で感じた必需品一つ

この間、約1か月引っ越しの荷造りをしてきたわけですが、心からあってよかったなというものがあります。

それは、帽子です。

ウオーキングの時は、暑い時も寒い時も日中でも朝早くても必ず帽子を被って出ます。暑い時は汗を吸収してくれますし何よりも熱中症対策になります。寒い時は、帽子を被っていることで寒さも防げます。

大谷翔平が帽子を被っている姿は何といってもカッコいいですよね。まあ、帽子を被っていなくてもカッコいいわけです。私はそんな訳には全く行きません。が、気が引き締まります。

安全安心、わが身を守る

約1か月間、仕事の合間に引っ越しの荷造りをした訳ですが、もし帽子を被っていなかったら10個ぐらいたんこぶを作ってしまいましたしその内2回ぐらいは血を流し何針が縫っていたことになっていたと思います。

55年間住んだ本宅と倉庫の解体のための引っ越しです。その先には同じ土地に新宅を建築するわけです。相当なゴミ捨てが発生しましたし、倉庫の整理は普段しないので思ってもないところに(ではないのですが、単なる不注意で)棚や柱があり、頭がぶつかってしまうわけです。

住宅建て替えで引っ越しをするのに怪我をしたりしてしまっては本末転倒です。

妻も寒い時期でもあり毛糸の帽子を被って作業をしていました。

「楽しみですね」のために

非日常が日常になるわけですが、その時、常に「小事が大事」で心がけが大事です。人生の一断面である衣食住の大項目の一つである「住」の充実のために感謝を忘れず、今日も「楽しみですね」実現の時間を刻んでいきたいと思います。

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この記事を書いた人

還暦突入。雇用延長で頑張って働いています。地方銀行に約13年勤務後、転職して現在に至っています。宅地建物取引士。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。

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